2021.10.25

地球のいのちを考えよう#3
「絶滅の危機から復活した動物」

こんにちは、動物大好きサイトーです。前回、東山動植物園には、現在ホッキョクグマとアフリカゾウがいない現実をお伝えしました。今回は、絶滅の危機に瀕する動物がいる一方で、ヒトによって絶滅を回避した動物が、この東山動植物園にも居る、というとても興味深いお話を東山動植物園の太田さんに伺いました。

太田さん)
これまでヒトによって絶滅の危機に晒されてる動物たちのお話をさせていただきましたが、ヒトによって絶滅の危機から復活した動物たちがいるのはご存知でしたか?

サイトー)
それは知りませんでした。ヒトによって絶滅の危機から復活することができたんですか?

太田さん)
はい、北米に生息する、アメリカバイソン、ハクトウワシ、シンリンオオカミは人の手によって絶滅の危機から復活しています。それぞれのエピソードを紹介しますね。

◯アメリカバイソン

アメリカでは昔、バイソンは大群をなして生息していましたが、17世紀にヨーロッパからの移民が始まると、先住民との間で対立が激しくなり、移民たちは先住民の食料であるバイソンをたくさん狩猟しました。そのためバイソンは絶滅に近い状態になってしまいました。

しかし、1902年にアメリカ政府の保護育成政策により狩猟が禁止されてから、徐々に頭数が回復しています。

◯ハクトウワシ

18世紀末に生息地の破壊や駆除などによって生息数を減らしていたハクトウワシは、第二次世界大戦以降に大量散布された殺虫剤を体に含んだ川魚を餌とした影響で、生息数が大幅に落ち込みました。

しかし1970年代、絶滅危惧種レッドリストに掲載し、殺虫剤使用の禁止や、飼育下の繁殖、営巣地の保護などに取り組んだ結果、生息数が復活し、2007年に絶滅危惧種レッドリストから除外されました。

◯シンリンオオカミ

20世紀初頭に、オオカミは害獣として駆除をされていました。イエローストーン国立公園では、オオカミの食料であった草食動物の数が増え、水辺に溜まって草や木を食べたため、水辺の木々が減り、土手が侵食されました。それにより水生動物が生活できなくなり、鳥や小動物までが川辺から姿を消してしまったのです。

1990年代に、カナダ産オオカミの移入が始まりオオカミの数が増えると、草食動物が川辺に溜まることがなくなり、水辺の自然が回復し、魚・鳥・ビーバーなどの小動物も戻ってきました。

サイトー)
目の前の何かを奪うヒトによって動物たちは絶滅の危機に晒されたけど、またヒトの手によって復活した。少し複雑な気持ちにはなりますけど・・・、今私たちにも絶滅の危機にある動物たちを救うことができる何かがあるかもしれない、そう感じた1日でした。

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