2019 / 6 / 13

プラネタリウムドーム Brother Earth |
名古屋市科学館

エコレポ Vol.6

サイトーがレポーターになり、地球環境に配慮した取り組みを実際に見て・聞いて・体験し、お伝えする「エコレポ」。

Mako Saito

こんにちは、宇宙の不思議に興味が尽きないサイトーです。

今回は、ブラザーが名古屋市のネーミングライツパートナーとなり名付けた、名古屋市科学館プラネタリウムドーム「Brother Earth(ブラザーアース)」にやってきました。「プラネタリウムは宇宙を再現するものなのに、なぜEarth(地球)なの?」と疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。そこには宇宙の中の美しい地球の大切さを再認識してほしい、という私たちの願いが込められています。今回はプラネタリウム「Brother Earth(ブラザーアース)」で働く学芸員の方にインタビューします。

Mako Saito

世界最大級の名古屋市科学館プラネタリウムドーム。中は広々としていて、左右に30度回転できる独立した快適なリクライニングシートで、ゆったりと星空を楽しめます。名古屋市科学館プラネタリウムの特徴の1つは、録音したナレーションではなく、学芸員さんが毎回生で解説をしていることです。旬な話題もいち早く取り上げることができ、易しく、分かりやすい解説はお客さんから人気です。今日は解説の声がとても素敵な女性の学芸員、中島さんにお話を伺います。

名古屋市科学館の中島さんに聞きました。

Asami Nakashima

たくさんのスイッチが並ぶブースの中で解説されている中島さん。

Mako Saito

どのような経緯で、学芸員になり名古屋市科学館で働くことになったのでしょうか?

Asami Nakashima

小さい頃から名古屋市科学館に通っていました。幼稚園の時、父と2人でプラネタリウムを観覧したのが一番古い記憶です。その時はビックバンがテーマで、大きな効果音にとてもびっくりした思い出があります。
小学校6年生の頃から、名古屋市科学館の天文クラブに入り、年に5~6回ある例会に参加していました。天文クラブのメンバーだけが聞くことのできる宇宙の話があり、まわりの同級生より詳しくなっていくのが嬉しくて、宇宙や天文のことがどんどん好きになりました。
中学時代は宇宙飛行士になるのが夢で、その延長から大学では天文学を専攻しました。学生時代は研究者になれたらいいなと思っていたのですが、その一方で“天文学がおもしろい”と教えてくれた、ここのプラネタリウムの存在がずっと頭の片隅にありました。大学で学芸員資格を取ることができると聞いたときに「プラネタリウムで話をする人になれるんだ!」と思い、学芸員の単位を取得しました。なかなか募集が出ないものなのですが、タイミングが良く募集があって今に至ります。

Mako Saito

プラネタリウムのプログラムは学芸員のみなさんで考えられているそうですね。中島さんもアイディアを出されているのでしょうか?

Asami Nakashima

はい、1年間のプログラムを天文の学芸員7人全員で考えるタイミングがあります。その時は全員がアイディアを持ち寄って、どれがいいかを話し合います。毎月テーマを変えているので、それが幅広いジャンルにばらけるように心がけています。その時期に注目の天文現象や、最新の天文学をテーマにすることもありますし、「オリオン座物語」などの神話のテーマは、お子さんにも分かりやすいので年に1回は取り入れています。

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Mako Saito

先ほどプラネタリウムを観覧しましたが、昨日のニュースで盛り上がっていた「ブラックホールの撮影成功」について、早くもお話の中に入っていたことに驚きました。(※取材日:2019年4月11日)

Asami Nakashima

プラネタリウムの投影時間は50分で、後半の20分はテーマに沿った内容を解説し、前半の30分で「今日の星空」や時事的な話題をお話ししています。その日、実際の空で観測できる月や星座や、国際宇宙ステーションの見え方などをお伝えします。今日は世界中で話題になったブラックホール撮影のことをお話ししました。その前は、はやぶさ2の人工クレーターの話など、常に旬な話題を取り上げています。
空の姿は毎日変わり、月も昨日と今日とでは違う位置にあります。その日にしかできない話もあるので、来場者に出来る限り伝えたいと心がけています。ブラックホールについては急だったので、今朝は大急ぎで資料を用意しました。(笑)

Mako Saito

生解説するのは緊張しそうですね。お話をするうえで、何か工夫していることはありますか?

Asami Nakashima

最初の頃は、緊張して練習したとおりに話すことが精一杯でしたが、経験していくうちに心に余裕を持つことができ、聴いている方達の反応が分かるようになってきました。ご家族向けのファミリーアワーの投影時は、お子さんに「何がみえるかな?」と聞いてみたり、和気あいあいとしています。
私は開演前にドーム内を見て回るのが好きなのですが、来場者の中で小さなお子さんや小学生が多いと、「今日は神話の話を入れよう」「分かりやすくシンプルな言葉を使おう」と考えたり、逆に大人ばかりの時は「少し踏み込んだところまで話をしよう」など工夫をしています。これはナレーションを流すオート番組ではない、生解説ならではの工夫ですね。とてもやりがいがある楽しい仕事ですし、ありがたい環境です。
見学者からはドーム内のブースで解説していることにあまり気づかれないのか、話しかけてもらうことは少ないのですが、やはり「面白かった」「わかりやすかった」と感想を直接言っていただけた時は嬉しいです。

Asami Nakashima & Mako Saito

Mako Saito

私たちブラザーが、このプラネタリウムドームにBrother Earth(ブラザーアース)という名前をつけた際、「次世代を担う子どもたちが、宇宙や科学への興味と理解を深め、宇宙の中の美しい地球の大切さを再認識してほしい」という願いを込めました。中島さんのように、何年後かに「プラネタリウムを観て天文クラブに入りました」という子が来てくれたら嬉しいですよね。

Asami Nakashima

そうですね!天文学を志してくれる子どもが増えたらいいなと思っています。天文学は実益を求める学問ではないので、何か生活に役に立つわけではないかもしれません。しかし、文化が豊かだからこそ発展する学問だと考えています。みんなが天文学に関心を持ち、応援してくれる社会になったらいいなと私は思います。
何か新しいものが発見された時など、ただ「すごい」と感じるだけではなく、どう「すごい」かの過程などを知ってもらいたいです。なぜ今まで発見できなかったのか、どうやって発見につながったのかを知ると、より面白くなるはずです。宇宙の面白さが伝わるように、共感してもらえるように工夫してお話をするこの仕事は、とても面白いですし、まだまだ奥が深いです。

Asami Nakashima

名古屋市科学館 学芸課天文係

中島 亜紗美 さん

宇宙飛行士かっこいい!と宇宙に興味を持ち進学。学んだことを人に伝えることが自分には向いていると考え、子どもの頃から通った思い入れのある名古屋市科学館の学芸員に。好きな星座は学生時代に観測天体だったオリオン座。

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サイトーの学び

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サイトーの学び

名古屋市科学館プラネタリウムでは、巨大なドームスクリーンと最新デジタル映像により宇宙旅行の疑似体験ができます。満天の星に包まれて、まるで自分も星々の中にいるような没入感を得られます。プラネタリウムを通じて、本物の星や天体に興味を持ってもらえるといいですね。宇宙に思いをせることで、その一員である美しい地球を再認識してほしいと思います。

Mako Saito

サイト―

ブラザーグループの「地球環境への配慮」を、自分なりに足を運び、分かりやすく伝えます。ちょっとした環境配慮を意識するきっかけになってほしいです。

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