「ブラザーの森 郡上」では、従業員参加のもと、
地域社会とともに生物多様性に富んだ
森林づくりを行っています。

失われた自然をふたたび。
地域に愛される森へ。

日本のほぼ中央に位置し、飛騨高地の固有種が数多く生息する岐阜県郡上市。
戦後に開発された多くのスキー場の跡地が荒れ地となり、生態系に大きく影響を与えていました。ブラザーは、2008年に岐阜県および郡上市とこの地を「ブラザーの森 郡上」と名付け、森林の再生を目指して植樹活動に取り組んでいます。名古屋大学との共同研究のもと効果的な活動を進め、希少な固有種が多く見られるなど、少しづつ生態系が回復してきました。地域の人々に愛される「ブラザーの森 郡上」を目指して今後も活動を続けていきます。

活動エリア

「ブラザーの森 郡上」がある岐阜県郡上市は日本のほぼ中央、飛騨高地の南に位置する山岳丘陵地帯であり、固有の動植物も数多く生息しています。
活動エリアは植樹により森林の復元を目指す白鳥町、間伐により森林の保全を行う美並町・八幡町の3カ所で、中でも多くの従業員とその家族が地元の方々と一緒に作業を行う白鳥町は活動のシンボルとなっています。

白鳥町

エリア面積
8ヘクタール

スキー場跡地である白鳥町は、森林の復元を目標とした従業員参加の植樹ツアーなどの環境保全活動によって、希少種の生息など生物の多様性を取り戻しつつあります。引き続き樹木の保育、調査、補完的な植樹を行いながら、生物多様性の大切さを広めるコミュニケーション活動拠点にします。

美並町
八幡町

エリア面積
2カ所あわせて20ヘクタール

スギ林の間伐を行い、健全な森林づくりを進めます。また間伐したスギ材を、新社屋の一部の内装材に使用したり、様々な用途で活用する予定です。

生物多様性に
富んだ森林へ

白鳥町エリアでは、名古屋大学から学術コンサルティングの支援を受け、活動場所のゾーニングや土壌に合った苗木の植樹を行いました。また、植樹活動のために森林全体の草刈りを続け環境を整えたことで、固有種であるギフチョウをはじめとした希少種がみられるようになり、森林全体の生態系が回復してきました。

××で目指す
山の再生

「ブラザーの森 郡上」は、ブラザー、岐阜県と郡上市、名古屋大学が協力して進める、産官学(さんかんがく)連携の活動です。生物多様性に富んだ生きた森林づくりとともに、地域社会とのコミュニケーションを大切にした活動をめざしています。

従業員参加の植樹ツアー

ブラザーは白鳥町エリアで毎年、春と秋に「植樹ツアー」を開催。従業員やその家族が参加し植樹や森の保育、調査を行っています。また美並町・八幡町エリアでは、2008年から2016年まで間伐活動を支援しました。今後も生物多様性に富んだ豊かな自然と生態系保全活動を続けていきます。

企業との協働による森林づくりの推進

岐阜県は「企業との協働による森林づくり」を推進。2008年にブラザー、岐阜県および郡上市との間で「ブラザーの森 郡上」における森林づくり協定を締結し、ともに活動を行ってきました。また民間団体である郡上森林組合は、白鳥町エリアで開催される植樹ツアーのサポートや、下草刈り、美並町・八幡町エリアにおける定期的な間伐を行っています。

共同研究と学術コンサルティング

名古屋大学は、ブラザーとコンサルティング契約を締結し、生態系・土壌調査などによって活動場所のゾーニングや、土壌に合わせた最適な植樹計画を提案。季節ごとに実施する動植物の調査とあわせて、地質・地形に合った植樹・生育活動と、生態系回復をサポートし、持続可能な地域づくりにも貢献しています。

森と人をつなぐ

ブラザー森 郡上」の
これまで

2008

ブラザー工業株式会社・岐阜県・郡上市の三者が、郡上市内のスキー場跡地をはじめ計3カ所を「ブラザーの森 郡上」とする協定を締結
以降、春と秋の年2回植樹活動を行う

2014

名古屋大学大学院環境学研究科に学術的支援を受け、産・官・学の三位一体の活動としてスタート

2018

「国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)」連携事業に認定

2023

豊かな森林づくりを目指して協定を10年延長
「ブラザーの森 郡上」が自然共生サイトに認定​

植樹活動実績
2023年11月現在

活動回数

27

累計参加者

2,529

植樹本数

6,860

活動のあゆみ

持続可能な未来の
実現を目指す

SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献

SDGs(Sustainable Development Goals,持続可能な開発目標)は、貧困や不平等、気候変動など、世界的な課題の解決を目指しており、17の目標と169のターゲットで構成されています。
ブラザーの森 郡上での活動は、目標6「安全な水とトイレを世界中に」の「山地、森林などの水に関連する生態系の保護・回復を行う」ターゲット(6.6)や、目標15「陸の豊かさも守ろう」の「劣化した森林を回復し新規植林及び再植林を大幅に増加させる」ターゲット(15.2)とつながっています。

長期的な環境目標
「環境ビジョン2050」

ブラザーは、地球規模の環境課題解決に貢献するために、2050年に向けた環境目標「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」を策定し、「CO₂排出削減」「資源循環」「生物多様性保全」に関する具体的な目標を掲げ、グローバルで継続的な取り組みを進めています。
「ブラザーの森 郡上」での活動は、日本国内における生物多様性保全の象徴的な活動であり、生物多様性保全および環境保全啓発の新たなコミュニケーション活動を目指します。

ブラザーは環境スローガン「Brother Earth」のもと、「よりよい地球環境を、あなたとともに。」をグループの統一的なメッセージとして、すべての事業領域における環境負荷低減と、世界各地での環境・生物多様性保全の活動に取り組んでいます。

Brother Earthについて